給湯器のエラーコード完全ガイド|リンナイ・ノーリツ・パロマ対応
給湯器のエラーコード完全ガイド|リンナイ・ノーリツ・パロマ対応
給湯器を使っていると、突然リモコンに「111」や「E9」などの数字や記号が表示されて、お湯が出なくなることがあります。このような表示を「エラーコード」といいます。エラーコードはメーカーや機種によって意味が異なるため、「何が起きているのか分からない」と戸惑う方も多いでしょう。
この記事では、国内主要3メーカー(リンナイ・ノーリツ・パロマ)のエラーコードの見方と対処法を分かりやすく解説します。
エラーコードとは何か
給湯器にはさまざまなセンサーや安全装置が内蔵されており、異常を検知すると自動でガスを止め、リモコン画面にエラーコードを表示します。これは機器が誤作動しているのではなく、「安全のために運転を停止しました」という信号です。
エラーコードが表示されたときにまず確認すべきことは以下の3点です。
- ガスの元栓は開いているか
- 給水バルブは開いているか
- 運転スイッチが入っているか
この基本確認を行ったうえで、エラーコードの内容を調べるとスムーズに対処できます。
リンナイのエラーコード一覧と対処法
リンナイのエラーコードは主に2〜3桁の数字で表示されます。代表的なものを紹介します。
111(点火不良)
最もよく見られるエラーコードの一つです。ガスに着火できなかった場合に表示されます。
主な原因
- ガスの供給が止まっている(ガス会社への未払い・元栓の閉め忘れ)
- 強風で炎が消えた
- 点火プラグや燃焼センサーの汚れ・劣化
対処法 ガスの元栓を確認し、いったんリセット(運転スイッチをオフ・オン)してみてください。それでも改善しない場合は、機器内部の点検が必要です。
121(点火途中での失火)
着火は確認できたものの、燃焼が途中で止まってしまった場合に表示されます。原因はフレームロッド(燃焼確認センサー)の汚れや劣化が多く、部品交換が必要になることがあります。
632(水量センサーの異常)
水量センサーが正常に動作していない場合に表示されます。センサー自体の故障か、配管内の異物詰まりが原因の場合があります。自己解決は難しいため、専門業者への依頼が必要です。
661(給湯温度の異常上昇)
設定温度を大幅に超えた湯温が検知されたときに表示されます。熱交換器の汚れや水量不足が原因になることが多いです。
ノーリツのエラーコード一覧と対処法
ノーリツのエラーコードは「E」や数字の組み合わせで表示されることが多いです。
111(着火不良)
リンナイと同じ番号でも、原因の優先度が少し異なります。ノーリツの111はガス供給不足や点火系統のトラブルを示します。
対処法 他のガス機器(コンロなど)が使えるか確認し、使えない場合はガス会社に連絡してください。ガスが供給されているのに改善しない場合は給湯器の点検が必要です。
120(不完全燃焼防止装置の作動)
不完全燃焼を検知したときに表示されます。換気不足や排気のつまりが原因として考えられます。このエラーは安全上非常に重要なサインです。給湯器周辺の換気口や排気口に物が詰まっていないか確認し、それでも解消しない場合はすぐに使用を中止して業者に連絡してください。
140(過熱安全装置の作動)
給湯器内部が異常に高温になったときに作動します。水量の低下や熱交換器の詰まりが疑われます。
290(ファンモーターの異常)
燃焼に必要なファン(送風機)に異常が発生したときに表示されます。ファン内部への異物混入や、モーター自体の故障が原因です。部品交換が必要になるケースがほとんどです。
651(水量センサーの異常)
水の流れを検知するセンサーに問題が発生しています。ノーリツでは651として表示されることが多く、センサーの交換や配管の清掃が必要です。
パロマのエラーコード一覧と対処法
パロマのエラーコードは「E」と数字の組み合わせで表示されます。
E9(点火不良)
着火に失敗したときに表示されます。リンナイの111・ノーリツの111に相当します。
対処法 ガスの元栓確認とリセット操作を試みてください。繰り返し表示される場合は点火プラグや燃焼センサーの交換が必要です。
E3(異常過熱)
機器内の温度が安全範囲を超えた場合に表示されます。給湯器周辺の通気が確保されているか確認し、障害物を取り除いてください。
E6(水量センサーの異常)
水の流量センサーに異常が生じています。水道の蛇口を全開にしても改善しない場合はセンサーの交換が必要です。
E14(不完全燃焼の検知)
ノーリツの120と同様に、不完全燃焼を検知したときに表示されます。一酸化炭素中毒のリスクがあるため、すぐに使用を停止し、窓を開けて換気を行ったうえで専門業者に連絡してください。
エラーコードが出たときの共通の対処手順
メーカーを問わず、エラーコードが表示されたときの基本的な対処手順は以下のとおりです。
- 運転を停止する - リモコンの運転スイッチをオフにする
- 基本確認を行う - ガスの元栓・給水バルブ・電源を確認する
- リセットを試みる - 運転スイッチをオフにして数秒後に再びオンにする
- 改善しなければ再度確認 - 同じエラーが繰り返す場合は自己修復が難しいと判断する
- 業者に連絡する - 内部部品の故障が疑われる場合は専門業者に相談する
自分で対処できるケースと業者に依頼すべきケース
すべてのエラーが修理を必要とするわけではありません。以下を参考に判断してください。
自分で対処できるケース
- ガスの元栓が閉まっていた → 開ける
- 給水バルブが閉まっていた → 開ける
- 強風で一時的に失火した → リセット操作で復旧することが多い
- ブレーカーが落ちていた → 復旧後に再起動
業者に依頼すべきケース
- リセット後も同じエラーが繰り返す
- 不完全燃焼・過熱に関するエラーが表示されている
- 水量センサー・ファンモーターなど内部部品の異常
- 給湯器の設置から10年以上が経過している
特に設置から10年を超えた給湯器でエラーが頻発する場合は、修理よりも交換を検討した方がコスト面でも合理的なことが多いです。部品の製造が終了していると修理自体ができないケースもあります。
まとめ
エラーコードは給湯器が「異常を検知した」というサインであり、メーカーによって番号や記号の体系が異なります。リンナイ・ノーリツ・パロマそれぞれの代表的なエラーコードの意味を知っておくことで、慌てずに対処できるようになります。ただし、不完全燃焼や過熱に関するエラーは安全に直結するため、自己判断で使用を続けることは避けてください。
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